歳だから、老化だから仕方ない？？

皆様こんにちは！

今日も雲ひとつない秋晴れの空です！燦々と輝く太陽に青い空、気持ちいいですね！！

新たな週の始まりにはぴったりの瞬間でございます！筆者である私・佐々木はちょうど昨日お休みをいただきましたので、あわよくば昨日もこういう感じで晴れてほしかったなぁと、晴れなだけに木漏れ日ではなく本音が漏れるばかりです（笑）

・・・。

失礼致しました。

さて本日ですけども、よく病院や巷で言われるあのお言葉について自分なりの知見を述べようと思います。

私がかつて診させていただきました患者様の中で、股関節の痛みを訴えてご相談された方がおります。当時80歳手前に差し掛かるご年齢で、自転車を漕ぐときに足を挙げたり、ゴルフでボールをコンタクトする瞬間に腰を捻ると痛みが生じると仰っておりました。行きつけのお医者さんにかかりレントゲンなども撮ってもらい、出た診断名が「変形性股関節症」。「ご年齢の問題もあるかと思いますので…」と言われ、湿布と痛み止めを処方されただけでした。注射も何もありません。本当によくあるパターンであると存じております。御本人はどうせコロナ渦だからそのうちゴルフもできなくなり、自転車も乗れなくなるんだろうなと気落ちしており、お医者さんに言われたように実際に変形によるもので痛みが出たからもう治るのは無理だろうなと考えておりました。

そろそろ色んな意味で潮時かもと半ば諦めていた状態でしたが、いざ施術前の入念な検査時に関節や筋肉を動かしてみたら、意外と動いたのです。これは、別に骨の変形に伴ってでもなければ、老化でもないのです。本当に変形しているものであれば全く動きません。生きていればいるほど、ましてや80年近くも生きていたらその人の身体の使い方や筋肉の動かし方、姿勢、癖、習慣、生き様など、全てがその身体一点に集約され記憶されています。長きに渡り使ってきたものが硬くなってしまって、その周辺部分の筋肉が伸びたり縮んだりする伸縮能力が失われていただけでした。上記のような説明を丁寧に行い、それらの筋肉群を開放する施術を５回ほど行うと術後の足取りも非常に軽くなり長年あった痛みが緩和し、ドライバーの飛距離がアップしたとの報告を受けました。更に、ゴルフを行う頻度も痛みがあるうちはせめて１ヶ月に１回でしたが、これなら２週間に１回出来そうと自信も湧いてきたそうです。大変恐縮極まりないお話ですが、神様と会った気分だと仰ってくださいました。しかし、それは私にとってはさして重要ではありません。ゴルフもでき、自転車も乗ることができて遠くへ行く距離も増え、自分のやりたい行動が取れるというのは、その方の尊厳を守るという意味で施術はとても大事な行為であると確信した事例でした。

年齢が原因だからと断定されて、悲しくないですか？歳を重ねる事がいけないのでしょうか？私たちの固定概念では、御年８０くらいでは確かに大なり小なり変形はしているものであると思うかもしれません。ですから、変形に限ったことではなく、骨のせい、歳のせい、老化のせいと言いたいところではありますが、我々は決してそうであってはなりません。私たちはその中でも人体における可能性を見出し、何をして差し上げれば変化が見られ、先の人生をより豊かにするためにどんなサポートをできるのかを施術者・治療家として常に想像していなくてはならないと思うのです。そのためには毎日勉強し、貪欲な姿勢を忘れてはならないのではないでしょうか。

私個人に思うことが、昨今、売上やオペレーションの効率化を優先させるあまり、本当の意味で人に寄り添うような線で関わる施術というものが忘れられていると思います。私が以前関わっていたとある院も同じでした。ある時は30分かけてダラダラ施術するのに、ある時はたった3分で終わらせる。その上目先の数字や治療人数ばかりを気にする施術者は、あの患者さん３分で終わらせて治療の効果を実感させた！一日に何十人治療した！！とドヤ顔する始末。・・・こんな院に行きたいと思いますか？？患者様に寄り添っているわけがないですよね？こんな施術者が同じ箱の中にいると思うと自分が恥ずかしくなった事は多々あります。つくづく思いますが、私たちの手によって急転させられる可能性というのは物凄く広いのです。まだまだやれることはたくさんありますし、何よりも奥深い世界！！信念を持ってあの手この手を施すとたくさんいい事が起きると信じて、末筆ながら今後も施術に励んでいく所存でございます。その痛み、諦めずにまずはご相談だけでもいいので話してみてください！

今週もまた新たに始まりました！無理せず程よく頑張っていきましょう！

ではまた！

院長　佐々木浩平